
SARSを「中国肺炎」と命名せよ
ジャーナリスト 呉錦発
新型肺炎(SARS=「重症急性呼吸器症候群」)が各地で流行しているが、この病気に汚染された国々は、怒りを中国に向けている。最初に発症患者を出した中国が疫病情報を隠匿したため、WHOはじめ各国の対処が遅れたのだ。
当初、中国は体面を保つため、単純な「呼吸器の病気」と詭弁を弄した。香港、シンガポールなどで死者が出た後も、必ずしも中国が発生源ではないとし、暗に香港、台湾から入ってきたものといわんばかりだった。幸い現代医学の進歩のお陰で、香港の医学界はその病原および感染経路が中国から来たことを割り出し、公表した。ここにいたり、中国政府はやむなく衛生相と北京市長を更迭した。
台湾の民間グループが、李登輝前総統を名誉会長として、「511台湾正名運動」を推進しているが、台湾の国名を正す前に、SARSの正しい呼称を決める必要があろう。
われわれは今日から、SARSを「中国肺炎」と命名するべきである。あたかも以前、日本から発症した脳炎を「日本脳炎」と呼称したように。
「SARS」を「中国肺炎」と呼ぶことは、少なくとも次の意義がある。
1.責任の所在を明確にし、台湾が濡れ衣を着せられないようにする。
2.台湾の国民が、「中国肺炎(SARS)の起源地は中国」ということを認識し、このような時期に、疫病の起源地に行って観光、投資をするという愚を冒さないようにする。
3.中国政権の腐敗、閉鎖、無能は、「中国肺炎(SARS)」騒動で更に明白になった。台湾人は、これ以上中国に対して幻想を抱くべきではない。
(2003・4・25 鯨魚電子報より)
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