
李登輝
[中央通信社配信]
李登輝前総統は3月15日、世界台湾人総会に招かれて講演し、「今もっとも大事なことは、台湾を国家として認め、中華民国という国名を変えることだ」と述べ、「今の憲法は現状に合わないため、新しく制定するべきだ」などと主張した。
李前総統の講演要旨次の通り。
自分は、残された人生をすべて台湾に捧げるつもりでいる。台湾人民諸君、意志を一つにして、一緒にがんばろう。
1993年当時、台湾は国際的に知られていたが、『中華民国』は認知されていなかったので、『台湾にある中華民国』という呼称にした。中華民国に固執すると、国際的に認められず、世界に踏み出せない。
その後、『台湾と中国は特殊な二国間関係』という概念を持ちだした。中華民『国』が『国』でなくて、何であろうか。その中華民国のかんぱんをはずせば、すなわち台湾である。
今の中華民国憲法は、大陸時代の1959年に公布されたもので、台湾では1991年から6度の改訂を経たが、統一派でさえこの憲法は使い物にならないといっている。今こそ台湾は、自分たちの憲法を制定しなければならない。国際社会は、台湾を「TAIWAN」と称し、民主主義の台湾を知っている。その台湾が、いつまでも中華民国という国名を使用するのは、実におかしいことだし、哀れでさえある。
台湾人は数百年の間、外来政権の奴隷として統治されてきた。今はもう自由の身となったが、まだ真に目覚めていない。私が「台湾人の悲哀」というのは、このことである。
台湾の民主主義の基礎は、台湾人の強い意志である。台湾の主体性を確立するには、まず始めに台湾に対するアイデンティティを確立すべきである。
声を大にして、私たちは台湾人であり、台湾生命共同体の一員であると叫ぼう。
中国大陸から、自由な生活を求めて先に来たわれわれの祖先も、または共産主義に反対して台湾に来たものも、目的は一つで、自由を求めてきたのである。しかしながら、もともと共産主義に反対して台湾に来た人たちの内の一部のものは、今や中国共産党に屈従し、自由な生活を求める台湾人を侮蔑し、台湾に対し、悪口雑言の限りを尽くしている。
政界の親中国一派と親中マスメディアは、嘘八百のフィクションを積み重ね、偽りの世論形成に汲々としている。彼らは、闇雲に現職の総統を批判、攻撃、侮辱している。私もかってこのような攻撃を受けたが、耐えてきた。
親中国一派と親中マスメディアが、台湾人の大衆を欺こうとしていることこそ、現下台湾社会の大問題である。
《2003/3/15 中央通信社配信記事より要約》
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